−ITS車載機器標準化のための要素機能と試験方法に関する調査研究−
【ERI応用サービスの標準化に関する調査研究】

 本調査研究は、H15年度にITS標準化委員会の下に設置された「ERIビジネスチーム」の活動を支援することであり、ISOにおける規格化状況のフォロー、海外におけるERI動向の調査、ビジネスチーム討議のための資料作成などを担務してきた。H17年度の主な活動項目は以下の2点である。
  ・日本国内でのERIシステム展開におけるAVI/AEIへの課題の抽出
  ・ERI規格進捗動向の把握と意見収集
 以下、個別に説明する。

1.ERI関連システムの我が国での展望に向けたAVI/AEIとしての課題抽出
 今年度の委員会では、昨年度に引き続き、ERI関連システムと考えられるスマートプレートシステム委員会からのご提案と共に、AVI/AEIシステムにも関連ある物流システムとして、TC104/TC122JWG(ジョイントワーキンググループ)での審議内容との調和という観点を加えて課題の抽出を行ってきた。
 この結果として以下の項目が課題としてまとめられた。
(1) グローバルに鍵管理を行えるスキームの統一
 TC204/WG4では従来セキュリティ、プライバシの概念はスコープ外の内容としてきたが、ERI規格の審議と共に、本件に対しても正面から見据える必要性が出てきた。現在運用されている既存システムにおけるセキュリティ、プライバシの運用方式に調和し、RFタグの特性である少ないメモリー資源に留意しなければならないという課題はあるが、電子データの運用システム構築には不可欠な概念でもあり、TC204以外の動向をみながらミニマムリクワイアメントに関する審議を始めるべき時期が近づいていると考えられる。

(2) CSIアプリケーションID登録に関する国内機関の整備
 TC204/WG4規格では各国が国内にセンターを設置し、各国が取り纏めたデータを中央で取り纏める概念が記述されているが、システムの展開に従い、我が国も対応を考えるべきである。 
 
(3) 物流情報のTC204/WG4スキームでの伝送機能の追加
 車両で輸送される貨物情報を、センタシステムへ送信することでより効率的な物流システムを構築する審議が進んでいる。この要請を受けてTC204/WG7.3では、個々の貨物からのデータをその梱包体系に合わせて体系的にデータ化する新しいワークアイテムの審議を始めている。この審議過程にて、TC204/WG4の審議するAVI/AEIの枠組みを用いたデータ伝送も考えられており、対応したCSIの追加を今後TC204/WG4国際委員会で提案していきたい。

(4) TC104/TC122JWGの規格に対応したTC204/WG4でのCSIの定義の追加
 物流システムのデータを審議しているTC104/TC122JWGでは、TC204/WG4AVI/AEIのスキームへの調和を考えた、メタ構造の定義を既に行っている。TC204/WG4でもTC104/TC122JWGの体系への対応を行えば、物流システムとの調和が行えることが今回の審議から明らかになった。本件も今後TC204/WG4国際委員会で提案していきたい。

2.ERI規格進捗動向の把握と意見収集
 1)セキュリティ技術の選択性の提案をまとめ、WG4にインプットした。WG4としては初めて日本からのパート5(ISO24534 Electronic registration Identification for vehicle Part-5 Secure application layer using symmetric techniques)に関するワーキングドラフトの提案を行い2005年6月開催された国際会議にてCD原案としての承認をうけた。

 2)その他のERI規格に関しての内容確認及びご意見のまとめを行った。