重点サービス実現に向けた共通基盤整備の支援
−システム社会導入条件の整備の検討−
【ITSシステム社会導入条件の整備に関する調査研究】

目的
 本調査研究では、ITSシステムの円滑な社会導入を進めるための条件整備に関する検討を行う。


実施内容
 平成18年度に実施した研究の概要を以下に示す。
 1)ITS車載機に関する個人情報保護のガイドラインの検討
 社会システムであるITSが具備すべき利用者のプライバシー保護の社会規範として、サービス提供者と利用者がお互いに満足できる基準を形成するため、ITS車載機に関する個人情報保護のガイドラインの検討を行った。検討に際して、計画中も含む各国のITSサービス、ITSサービスで取り扱われる情報、及び個人情報保護に係るレギュレーションについて、欧州、米国、日本の状況を取りまとめた。

 2)運転支援システムの機能性評価ガイドの検討
 運転支援システムの機能安全に係る手法や手順について調査研究を進め、運転支援システムの機能性評価ガイドの作成方針を検討した。運転支援システムは、ドライバの運転を支援することを本質とするシステムであって、人が中心的な役割を果たす系であること、および路側システムあるいは他車システムとの連携によって目的を達するシステムであること等から、電気・電子・プログラマブル電子機器に関する機能性評価の基本規格を参考に、運転支援システムの特性を勘案した機能安全確保についての考え方を検討した。


得られた成果
 1)ITS車載機に関する個人情報保護のガイドラインの検討
 プライバシー保護に関してITS車載機が最低限満たすべきことを明確にし、社会規範を形成するための行動指針としてのガイドラインをグローバルに検討、関係者全員の合意を形成して策定する必要がある。ガイドラインとして、以下の項目を検討する必要がある。
 (1) 収集制限の原則、(2) データ内容の原則、(3) 目的明確化の原則、(4) 利用制限の原則、(5) 安全保護の原則、(6) 公開の原則、(7) 個人参加の原則、(8) 責任の原則

 2)運転支援システムの機能性評価ガイドの検討
 運転支援システムの概念設計段階における機能安全をJIS C 0508に準拠して遂行する上において不足している考え方、評価方法などを検討し、今後の研究の足がかりとすべく「運転支援システムの機能性評価ガイド(試案)」をまとめた。


活用状況
 今後、この研究成果をベースとして、わが国における安全運転支援システムの本格的な社会導入にむけた条件整備の進展と安全運転支援システムの早期普及、発展につなげていく。