ITS車載システムアーキテクチャの調査研究【評価方法の基礎研究】報告書

この評価研究は、ITSシステムアーキテクチャに関する評価事例について調査するとともに、ITSシステムアーキテクチャにおいて重要な位置を占める「車載システム部分のアーキテクチャ」を開発する観点に立脚して評価の考え方を整理し、必要な手法を準備することを目的に実施するものである

システムアーキテクチャの具体的評価は、この研究と並行して進められているシステムアーキテクチャの開発から導かれる物理アーキテクチャが定まった段階で行われるものであり、今年度の評価研究はその準備段階に位置づけられる

本研究は、次の二つの流れに分けて進めた

(1)ITS全体に対する車載システムアーキテクチャの評価検討
一般の大規模なシステムに対する評価手法や米国のナショナルアーキテクチャ(NSA)の調査を行い、アーキテクチャ開発から社会への展開に至るの各段階において想定される各種評価について全体的枠組みを検討、整理した。

さらに、車載システムアーキテクチャ評価において特に留意すべき点を明らかにすることを目指して、車載システムアーキテクチャ開発からの物理アーキテクチャサンプル(仮)を用い、物理アーキテクチャ評価手法の検討を行うとともに、通信技術標準化に関する課題を検討した

(2)車載通信網に関する評価手法の検討

 車載システムあるいはそのアーキテクチャを評価する主要な項目である通信に焦点を当てて次の検討を行った

<1>通信網評価手法の基礎情報を得ることを目的にした、通信網シミュレーションの現状調査
<2>システムアーキテクチャ開発と通信網評価の関係・枠組みを含む、通信網シミュレーションシステムの概念設計
<3>通信網の評価に必要なデータを作成するための通信需要発生モデルの検討

評価手法を先行的に検討し、評価する側からも上流のシステムアーキテクチャ開発に意見を提示し、システムアーキテクチャ研究の全体的な充実を図ることを期待して、上記二つの検討をシステムアーキテクチャ開発と並行して実施した。特に通信網評価の重要性に鑑み、先行的検討を行った

1.はじめに
 1.1 目的
 1.2 今年度研究の方針と概要
2.ITS車載システムアーキテクチャの評価
 2.1 評価の枠組み
 2.2 論理アーキテクチャの評価
 2.3 物理アーキテクチャの評価
 2.4 通信評価
3.通信網シミュレーションシステムの概念設計
 3.1 通信網シミュレーションの手順の検討
 3.2 通信網シミュレーションに要求される機能の検討
 3.3 通信網シミュレーションモデルの前提条件の検討
 3.4 通信需要発生モデルの検討
4.技術標準化に関する課題
 4.1 標準化の目的
 4.2 物理アーキテクチャの例題から見た技術標準化の課題
 4.3 通信系から見た技術標準化の課題
5.知見と考察
 5.1 ITS車載システムアーキテクチャの評価
 5.2 通信網シミュレーションシステムの概念設計
 5.3 技術標準化に関する課題
6.まとめ