ITS車載システムアーキテクチャの研究【車載物理アーキテクチャの構築】付属資料

平成9年度の調査研究により、車載論理アーキテクチャの構築を行ったが、今年度物理アーキテクチャの構築を行っていく中で、昨年構築した論理アーキテクチャのうち、制御モデルについて見直しを行った。昨年度からの変更した制御モデルと変更ポイントを以下に記す。また、本付録に収録した制御モデルは昨年度から変更のあったものだけとした。車載論理アーキテクチャ、制御モデル図の読み方等は「ITS規格化 S97−1 ITS車載システムアーキテクチャの調査研究−車載論理アーキテクチャの構築 報告書」を参照されたい

各ITSサブサービス毎の物理アーキテクチャを構築するにあたって、まず昨年度構築した論理アーキテクチャ(制御モデル)より重要な機能と情報を抽出した。抽出に際しては、複数のサービスに重複して出現する機能や情報、特定のサービスにのみ出現していても重要性が高いと判断される機能や情報に注目した。これらの機能と情報を元に、最上位サブシステム間に存在する通信層の通信パスを示す通信リファレンス、およびHMI技術を示すHMIリファレンスを参照しながら、上記により抽出された主要な機能や情報についてその機能や情報管理の実現方式を検討し、考えられる実現方式毎に方式モデルを作成した

方式モデルについては、複数の制御モデルで共通に出現するもの(共通方式モデル)、および個別の制御モデルにのみ出現するもの(個別方式モデル)の2つについてMFDとして作成した。 作成した方式モデルについては、様々な定性的な評価軸により特性付けを行った。特性付けに際しては、重要な特性毎に複数の案の定性的な相対評価を行った。方式モデルや方式評価シートの作成に際しては、想定シナリオに基づいて年代に伴う技術動向等の変化を踏まえて作業を進めた。なお年代は2003年(5年後)、2008年(10年後)、2018年(20年後)を検討の対象とした

今年度の調査研究のアウトプットである物理アーキテクチャ(個別MFD)はこの方式モデルの組み合わせにより構成される、という点で方式モデルは個別モデル作成のための中間生成物と位置づけられるが、ITSサブサービスによって方式モデルに求める特性は異なるため、必ずしも複数の方式モデル案の中で毎回同一のものが選択されるとは限らない。論理アーキテクチャ(制御モデル)より物理アーキテクチャ(個別モデル)を作成した作業のフロー、および評価シート等の読み方については、本報告書本編(ITS規格化 S98−1「ITS車載システムアーキテクチャの調査研究 −車載物理アーキテクチャの構築 報告書」を参照されたい。方式採用リストは、個別モデル作成にあたって、複数の方式モデル案のうちどのモデルを採用したかを記述するものである

前述した通り、各個別モデル(ITSサブサービス)によって方式モデルに要求する特性は異なるため、個別モデルによって採用するモデル案は異なっている。次ページ以降に方式採用リストを示す

通信パスマトリクスとは、個別モデル(個別MFD)で利用されている通信パス、およびその上を流通する情報に着目し、どのモデルにおいてどの通信パスや情報が使われているかをマトリクス形式にしたものである。通信パスマトリクスの作成にあたっては、通信パスに着目したものと、情報内容に着目したものの2通りを作成した

通信パスに着目したものを「表4.1 通信パス分析」として示した。また、情報内容に着目したものは、さらに最上位SSである車両SS内に閉じた情報に着目したものを「表4.2 情報分析(車両内部)」として、車両SSと車両SS以外のインフラ間の情報流通に着目したものを「表4.3 情報分析(インフラ〜車両)として示した。各マトリクスともに個別モデルと同様2003年、2008年、2018年の3つの年代別に集計した

本通信パスマトリクスの分析結果を元に、報告書6章にて考察を行っている。SS/UT利用状況とは、個々の個別モデル(個別MFD、報告書5章参照)において使われているサブシステム/ユニットを全て洗い出し、サブシステム/ユニットを元にしてマトリクス形式にしたものである。これによって、あるサブシステム/ユニットがどの個別モデルで利用されているかを容易に把握することができる

SS/UT利用状況の作成にあたっては、車両内部(最上位SSである車両SS)に属するSS/UTと、インフラ(車両SS以外の3つの最上位SS)に属するSS/UTを分けて作成した。また、SS/UT利用状況は、個別モデルと同様2003年、2008年、2018年の3つの年代別に集計した。通信パスマトリクスの分析結果と同様、本SS/UT利用状況についてもこれを元にして報告書6章にて考察を行っている

1.論理アーキテクチャ
 1.1 昨年度からの修正箇所
 1.2 全体構成
 1.3 情報モデル
 1.4 制御モデル
2.方式モデルと方式評価シート
 2.1 方式モデルと方式評価シート作成の目的
 2.2 共通方式モデル
 2.3 個別方式モデル
3.方式採用リスト
4.通信パスマトリクス
5.SS/UT利用状況