ITS車載システムアーキテクチャの研究【評価手法に関する調査研究】報告書

この評価研究は、昨年度実施した「ITS車載システムアーキテクチャの調査研究【評価方法の基礎研究】ITS規格化 S97−3」の基礎的研究成果をもとに、今年度構築される「車載システムアーキテクチャ」や「日本のシステムアーキテクチャ」を具体的に評価するための手法を提言するために実施したものである

本報告書では大きく以下の2つの調査研究の結果を報告する。
<1>ITS車載システムアーキテクチャの調査研究
<2>通信網標準化効果の先行的研究

昨年度は、一般の大規模システムに対する評価手法や、米国ナショナルシステムアーキテクチャの調査より、全体的な評価の枠組みを検討、整理した。今年度は、物理アーキテクチャ作成の中間生成物を評価し特性付けを行うための「中間評価」の項目と、構築した物理アーキテクチャを評価するための「具体的評価手法」、および実配備前に行うべき評価項目について検討・整理し、専門家や関係機関にヒヤリングを行い、内容の充実を図った

特に、出来あがった物理アーキテクチャを具体的に評価するために、米国ナショナルアーキテクチャチームが採用したマーケットパッケージに変わる概念として、「開発パッケージ」を定義して評価する手法を整理し提案した

今年度の作業は、昨年度の基礎的研究をベースとして、特にハッチングをかけた部分の、
<1>ITS車載物理アーキテクチャ開発の中間評価
<2>ITS車載物理アーキテクチャの評価
について研究し提言するものである

日本における車内通信網の標準化活動は、米国SAEからIDB(ITS Data Bus)標準化について検討の提案を受け、(財)自動車走行電子技術協会と(社)自動車工業会が共同でタスクフォースを編成し、米国、欧州との3極の国際的標準化活動に参画している

本研究は、システムアーキテクチャを基に構築される前出「開発パッケージ」を用いて、車内通信網の標準化効果を評価する手法を先行的に研究するものであり、具体的には次の手順で検討し、評価手法を整理し提案するものである。
<1>車内通信網標準化項目の候補の抽出
<2>標準化必要性の段階分けと、それにもとづく候補項目の分類
<3>標準化の有無のケース比較による標準化効果の評価

1 はじめに
 1.1 ITS車載システムアーキテクチャの調査研究の概要
 1.2 通信網標準化効果の先行的研究の概要
2 ITS車載システムアーキテクチャの評価
 2.1 評価の枠組み
 2.2 物理アーキテクチャの中間評価
 2.3 物理アーキテクチャの評価
 2.4 実配備前評価
3 車内通信網標準化効果の先行的研究
 3.1 研究の概要
 3.2 車内通信網標準化動向
 3.3 車内通信網標準化の概要
 3.4 車内通信網標準化項目の検討
 3.5 標準化効果の定量的評価手法
4 まとめ
 4.1 ITS車載システムアーキテクチャの調査研究
 4.2 通信網標準化効果の先行的研究
 4.3 次年度への課題