ITS車載システムアーキテクチャハンドブック

平成8年7月に、ITS関係5省庁で策定した『高度道路交通システム(ITS)の全体構想』は、最先端の情報通信技術を用いて、道路と車を一体のシステムとして構築し、安全性の向上、輸送効率の向上、快適性の向上を達成し、環境保全に資する高度道路交通システムの推進を図ることを目的としています。この実現に向けて、関係省庁が協力して推進することが合意されています

ITSは、公共的機能を基礎に、民間が供給するシステムの組み合わせにより実現されるという特徴を有しており、ITSの全体構想の円滑、効率的な実現のためには、公共的観点から長期的に発展プロセスをリードしていく必要があります。このため、各国とも官の強力な指導によってシステムアーキテクチャの研究が進められている状況です

日本では平成11年11月に『日本のシステムアーキテクチャ』が構築されました。財団法人 自動車走行電子技術協会(JSK)は平成9年度より通商産業省から『ITSの規格化事業』を受託し、その事業の一環として、「ITS車載システムアーキテクチャ」と「想定シナリオ」を構築し、平成10年度に報告書を作成しました

本ハンドブックは、上記報告書の理解促進を図るためにITSシステムアーキテクチャの内容を図解し解説したもので、今後のITSコンセプト論議の基礎資料として活用いただければ幸いです

・はじめに
・ITSとシステムアーキテクチャ
・なぜシステムアーキテクチャが必要なのか
・世界各国のシステムアーキテクチャ
・車側を分担する車載システムアーキテクチャの研究・開発
・車載システムアーキテクチャの全体構成
・論理アーキテクチャの開発
・物理アーキテクチャの開発
・標準化領域の検討
・ITSサービスの展開について
  システムアーキテクチャの構築が生む多くのメリット
  システムアーキテクチャをめぐる世界動き
  オブジェクト指向技法の採用
  ユーザーニーズの抽出からITSサービスの設定へ
  論理アーキテクチャの構成
  ITS想定シナリオの設定
  物理アーキテクチャの構成
  標準化領域のイメージ