ITS車載システムアーキテクチャの応用研究
【ITS DATA BUS標準化の研究】報告書

本研究は、米国および欧州と共同で検討しているマルチメディアを含むITS対応の車載LAN(IDB-M)について、国際標準化に向けた調査研究を行うものである。IDBの研究としては、米国においてはSAE(Society of Automotive Engineers International)にてアフターマーケット機器メーカが中心となり低速バスの標準化に取り組んできたが、さらにその中の有力企業が中心となりIDB-Forumを結成、IDB-Mも視野においた取り組みを開始し、欧州、日本に対しても参加を呼びかけている

また、欧州においてもERTICOにて、ドイツ自動車メーカを中心に2001年の商品化をめざし先行してMOST(Media Oriented Synchronous Transfer)採用の方向となっている。これらの国際的な動きにもあるように、車載システムにおけるITS対応、マルチメディア対応の必要性を考えた場合、IDB-Mの導入検討は必須であり、このため、用途、安全性、信頼性、社会的ニーズに関する要求仕様の明確化が急がれている

本調査研究は、これら国際的な動きおよび、今までの(財)自動車走行電子技術協会(自走協)におけるITS車載システムアーキテクチャ(車載SA)の研究を背景に次のような観点で研究を行うものである。
<1>日米欧の協調活動を前提とする。
 国際協調の中、開発の効率化、普及促進をめざす。
<2>車載SAの研究で検討されてきた想定シナリオに基づき検討を行う。
 1998年に車載SAの研究で検討された5年後(2003年)、10年後(2008年)、20年後(2018年)のITS車載サービスの想定、技術背景等に基づき検討する。
<3>本年度はIDB-Mとしての方向性を見いだす。
 目標を2005年の実用化に置き、本年度は、全体の方向性検討中心とする。
<4>国際標準化対応を含め、(社)日本自動車工業会(自工会)との連携を密にし研究を推進する。
 ユーザである自動車メーカの要求の取り込み、方向性の確認も含め自工会との連携を密に推進する

これらの検討内容をふまえ、本研究にあたっては国際標準化対応を中心に研究グループを構成し、SA研究室モデルカー分科会の研究グループとして、他分科会の研究と関連づけると共に、自走協/自工会のIDBタスクフォース、他国際諸団体と連携しつつ標準化要件検討を行う

1.はじめに
 1.1 研究の目的
 1.2 研究の流れと本年度の目標
 1.3 昨年度までの検討概要
 1.4 本年度の研究概要
2.IDB-Mの伝送容量の検討
 2.1 IDB-M関連ITSサービスの検討
 2.2 IDB-M接続機器の検討
 2.3 サブサービスとIDB-M接続機器の対応
 2.4 サブサービスごとの伝送量の検討
 2.5 伝送容量検討のまとめ
3.物理層実現性調査
 3.1 現状技術調査
 3.2 将来動向調査
 3.3 車載要件検討
 3.4 車載要件を考慮した今後の実現性検討
4.標準化の検討
 4.1 標準化領域
 4.2 国際標準化活動
5.まとめ
 5.1 IDB-M伝送容量研究のまとめ
 5.2 物理層実現性研究のまとめ
 5.3 標準化研究のまとめ
 5.4 残された課題と今後の計画