ISO/Technical Committee 204/Working Group11(WG11)では、一つの研究要素としてナビゲーション、経路誘導システムで利用される情報、特に、サービス提供種別などの基準で分類した情報の集まりであるメッセージセットに着目し、その効率的活用について「ナビゲーションメッセージ動的意味付け調査研究」という名目で研究を実施してきた。
平成13年度は、この研究成果をPublicly Available Specification(PAS)を文書としてまとめることで今後の研究に活用できる資産を明確にし、またこの成果を活用した研究の方向性を示すという作業を行った。
さらに、この成果を活用した研究提案準備として、ナビゲーション、経路誘導技術を活用したしシステムにおける課題調査および研究・調査項目の検討を実施した。
これらの作業は前者を「メッセージセット規格化におけるASN.1とXMLの記述連携容易化に関する調査研究」、後者は「次世代ナビゲーションシステムのメッセージセットXMLの記述に関する調査研究」という調査研究項目に分類して進められ、本報告書にもそれに対応した形で報告した。
両調査研究項目とも、近年の急速なインターネット環境の充足とともに、メッセージセット連携手段として発展してきたeXtensible Markup Language(XML)に着目しており、ISO標準化活動の中でその技術をどう活用してくのかということに対して言及している。
しかし、XMLはメッセージセット連携を実現する一つの有用な手段であって、今後提案していく研究ではその活用手段を定義することが目的ではない。この内容については第3章においても触れているが、ISO/TC204(TC204)の中で、ナビゲーション、経路誘導技術を活用したシステムで利用されるメッセージセットを効率的に連携、活用するための仕組みを標準化することが目的であることを念頭において頂きたい、
第1章 はじめに
1.1 「メッセージセット規格化におけるASN.1とXMLの記述連携容易化に関する調査研究」について
1.2 「次世代ナビゲーションシステムのメッセージセットXMLの記述に関する調査研究」について
第2章 調査研究実施報告
2.1 メッセージセット規格化におけるASN.1とXMLの記述連携容易化に関する調査研究報告
2.2 次世代ナビゲーションシステムのメッセージセットXMLの記述に関する調査研究報告
第3章 今後の課題
3.1 本調査研究の現状
3.2 本調査研究の今後の課題
添付資料
(1)「ナビゲーションメッセージセットの動的意味付け調査研究」ISO/PAS17684案
(2)Interactive CDRG ドラフト XML-DTD案
(3)Interactive CDRG ドラフト XML-DTD案 XMLパーサ検証結果