−ITS 車載機器標準化のための要素研究と試験方法に関する調査研究−
モバイル情報提供に関する アプリケーションインタフェース仕様書
【地図情報配信、POI 情報配信、経路情報配信】第1.0 版報告書

近年日本では、カーナビゲーション(平成14 年1 月末時点の累計約860 万台)やVICS ユニット(平成13 年12 月末時点の累計約400 万台)の普及を背景に、自動車メーカによるモバイル情報提供サービス(車を運転するドライバなどが公衆移動体通信網を介して受け取ることのできる情報配信サービスをモバイル情報提供サービスと呼ぶ)がビジネスとして活発化してきている

しかし、同様なコンテンツにも拘らず、各サービスプロバイダが個別のデータ構造や通信プロトコルを用いてシステムを構築しているのが現状であり、ユーザにとってはコンテンツプロバイダを自由に選択することが難しく、事業者にとってはモバイル情報提供サービスを広く普及させる上で障害となっている

その一方で、移動体通信の世界標準規格であるIMT-2000(International Mobile Telecommunications - 2000)に基づくサービスが平成13 年10 月にスタートし、高速なデータ通信が現実のものとなった。この第3 世代移動通信システムを利用したモバイル情報提供サービスを実用化することが急務となりつつある

このため(財)自動車走行電子技術協会(自走協)では、モバイル情報提供サービスを産業として早期に発展させるために、「ITS の規格化事業」の一環として次世代(IMT-2000 が普及する2003 年頃を想定)の情報提供サービスのあり方に関する研究に着手した。平成11 年度、12 年度に実施した研究では、ITS 車載システムアーキテクチャで定義されたサブサービスの中からモバイル情報提供サービスに関わる10 の代表的なアプリケーションを抽出して情報系のシステムアーキテクチャ(インフォメーションアーキテクチャ)を構築し、アプリケーション毎の要求仕様、標準化項目案の検討を行なってきた

モバイル情報提供サービス産業の発展を図る上で標準化が急がれる3つの情報提供サービス;
(1)地図情報配信
(2)POI(Point Of Interest:関心地点)情報配信
(3)経路情報配信
について、平成12 年度までの研究成果を基に車載端末とサービスプロバイダ間におけるアプリケーションレベルの具体的な通信インタフェース仕様を策定することを目的とする

車載システムとしては、ナビゲーションシステムのみならず、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)なども対象とする

第1章 はじめに
 1.1 本仕様策定の背景
 1.2 本仕様策定の目的

第2章 適用範囲
 2.1 対象サービス
 2.2 規定点

第3章 アプリケーションインタフェース仕様
 3.1 アプリケーションインタフェース仕様概要
 3.2 プロトコルスタック
 3.3 地図情報配信
 3.4 POI 情報配信
 3.5 経路情報配信

第4章 データ記述形式
 4.1 データ記述形式概要
 4.2 地図情報配信
 4.3 POI 情報配信
 4.4 経路情報配信

添付資料A: NVML 1.1 拡張仕様
添付資料B: NaVigation Markup Language(NVML)第1.1 版