車両周辺障害物の電波反射特性に関する調査研究

●目的
 まず、24GHz連続波に対する各種車両周辺障害物および標準ターゲット候補の塩ビパイプなどの反射特性を調査する。つぎに、24GHzパルス波に対する標準ターゲット等の反射特性を調査する。
 なお、本調査研究における電波の送信側機器は、標準電界発生器を用いている。

●実施内容
1)連続波の反射特性の測定
財団法人テレコムエンジニアリングセンターの5面電波暗室で、標準ホーンアンテナ(垂直偏波の半値角±4.5°、水平偏波の半値角±5°)を用いて、成人、子供、給水栓、道路標識の支柱、塩ビパイプ(標準ターゲット候補:76φ、1m)、メタルチューブ, 自動車、自動二輪車、自転車などのターゲットについてレーダ断面積を測定した。
2)パルス波の反射特性の測定
TDK株式会社テクニカルセンターの電波暗室で、24GHzパルス波に対する塩ビパイプとコーナリフレクタについて測定した。

●得られた成果(表1)
1)標準ターゲット候補の塩ビパイプに関するレーダ断面積の理論値と累積頻度95%の測定値(塩ビパイプが地面に垂直に立ち、RCS値を減少させる要因である傾きの影響が少ない場合に相当)はほぼ一致している。
2)塩ビパイプのバラツキは形状によるものではなく僅かな傾き(鉛直度)に起因する。
3)各ターゲットを回転させて測定したレーダ断面積は、送信ビームの有効高さ、各ターゲットの形状による回転時の方向依存性、各ターゲットの設置状態などにより変動する。
4)パルス波においても、連続波同様、レーダ断面積の変動は大きい模様である。

●活用状況
 ISO/TC204/WG14に提示し、ERBA等の標準ターゲットを検討するための基礎データとして活用する。