各種のITS情報(モバイル情報)をドライバに提供するにあたっては、自動車運転に悪影響を及ぼすことなく、迅速・円滑な情報伝達を実現しなければならない。今後増加が見込まれるこれらのモバイル情報は、今まではドライバに提供されることが少なかったこともあり、最適な提供方法に関する研究はほとんどされていないのが実情である。本報告書では、この提供方法に関する要件の検討を行うための調査を行った
本調査報告書ではまず、次世代のモバイル情報サービスに関するユーザニーズと情報内容の調査結果を第1章に記載した
第1章では、車載SA((1))やユーザニーズからモバイル情報を抽出するプロセスを述べ、情報内容の属性(情報の定義や提供元など)を調査して体系化した。さらに将来の通信インフラ、技術動向などを想定し、モバイル情報提供サービスの展開シナリオを描いた
第2章では、情報提供方法の備えるべき要件の調査結果を記載した。すなわち、ITS情報をドライバに提供するにあたり、どのような基本的考え方で行えばよいのかを調査した。具体的には、ドライバ向け情報の区分について考察し、その区分に従い(財)自動車走行電子技術協会が作成したITS車載SAに記載の情報を分類した。この確認の後、重要なサービスについて代表的な情報を例に、調査票作成のための説明を作成した
1 次世代のモバイル情報サービスに関するユーザニーズと情報内容の調査
1.1 モバイル情報の抽出
1.2 情報コンテンツの属性表
1.3 モバイル情報の体系化
1.4 モバイル情報提供サービス展開シナリオの作成
2 情報提供方法の備えるべき要件の調査
2.1 IM情報区分の仕方
2.2 SAから導出されるドライバ向け情報項目とその区分
2.3 優先度評価のための情報項目選択とサービスの書き下し
2.4 結果の利用
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