-ITS 車載機器標準化のための要素機能と試験方法に関する調査研究-
拡張ACC における路側情報要件に関する調査研究

ドライバの運転負荷の軽減を目的として、車間距離や車速を自動制御するAdaptive Cruise Control(以下、ACC と記す)が実用化されてきている。既に実用化されたACC は、レーザレーダやミリ波レーダなど自律的なセンサを利用して車間距離や相対車速を検出するものが多く、そこで得られた情報をもとに自動で制御を行っている。ACC の制御を行う上で有効な情報は、車間距離や相対車速以外にも路面状態や道路線形などが考えられるが、現在の計測技術では自律的にこのような情報を検出することは困難と考えられている。このようなことから、自律的に検出困難な情報を、道路に設置したセンサにより検出して、道路側から情報を得ることにより警報や制御に利用する試みが検討されている

ISO/TC204/WG14 では、従来のACC の機能を低速域まで拡張するEnhanced Adaptive Cruise Control(以下、EACC と記す)について規格化が進められている。その枠組みにおいて、ACC の制御に有効な情報を道路側から車両に提供することにより、ACC の制御性能を向上させるExternal Adaptation Factors(EAF)についての議論が行われている。道路側から車両に与える情報としては、いくつか検討されているが、道路側から情報が得られたとしても、ACC の制御に効果のある情報がどのようなものであるのかについては明らかでないのが現状である

本調査では、ドライバの操作による先行車追従特性の実験を行い、車間距離や車速の制御に影響を及ぼす情報について調査した。また、そこで得られた結果を参考にして、ACC利用時の車間距離の評価実験を行い、それらの情報がACC 利用時の車間距離の評価に与える影響について調査した。これらの実験調査により得られた結果に基づき、道路側から得られる路面状態など情報の有効性について検討した

第1章 はじめに

第2章 ドライバの先行車追従特性実験
 2.1 本実験の目的
 2.2. 実験方法
 2.3 実験結果

第3章 ACC 利用時の車間距離の主観評価実験
 3.1 本実験の目的
 3.2 実験方法
 3.3 実験結果

第4章 まとめ

参考文献

付録
 付録A. 各曲線走行時の実験場面
 付録B. 本実験で利用したACC の構成
 付録C. 被験者の属性
 付録D. 各被験者の実験データ