-ITS 車載機器標準化のための要素機能と試験方法に関する調査研究-
後退発進時におけるドライバの 運転行動に関する調査研究

ISO/TC204/WG14 では、Adaptive Cruise Control (ACC:車間距離制御システム)、Forward Vehicle Collision Warning System (FVCWS:前方障害物警報システム)、Maneuvering Aid for Low Speed Operation (MALSO:車両周辺障害物警報システム)、Lane Departure Warning System (LDWS:車線逸脱警報システム)、Side Obstacle Warning System(SOWS:側方障害物警報システム)など車外の障害物をレーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサなどで検出し、警報・運転操作支援などを行う走行支援システムの国際標準活動が行われており、ACC、FVCWS 標準のIS 化などの成果が報告されている

上記に加え、新しい標準化テーマとして、Enhanced Adaptive Cruise Control (EACC:拡張車間距離制御システム)、Forward Collision Avoidance Assistance System (FCAAS:前方衝突防止支援システム)、Extended Range Backing Aids (ERBA:拡張距離後方障害物警報システム)の標準化活動が開始されている。EACC はACC の制御速度範囲をより低速域(含む停止)まで拡張するシステム、FCAAS はFVCWS の警報に加え衝突が不可避の場合に自動ブレーキを作動させ衝突の被害を軽減するシステム、ERBA はMALSO の後方検出範囲を拡大し後退発進時におけるドライバ運転支援を高めるシステムである。これらのシステムは、障害物の検出範囲、制御範囲が拡大されているため新しいセンサ、制御技術、ドライバとのヒューマンインターフェースが要求されている

本調査は、現在米国において実用化が始まったERBA に関し、ERBA の検知範囲や動作速度の範囲を明らかにし、これをERBA の国際標準ドラフトにおいてシステムの動作要件の策定に活用することを目的とする。また、新しいシステム、新しいセンサ技術の動向(含む規格化状況)を調査し、ERBA を含む新標準化テーマのシステム動作要件の策定に活用することを目的とする

調査内容を下記にまとめる。
・ERBAシステムの開発動向
・ERBAが有効な駐車パターン、駐車場での進入/退出形態の実態調査
・ERBAシステム以外の新しい運転支援システムの開発動向
・新しいセンサデバイスに関する技術調査(特に24 GHz帯Ultra Wide Band電波レーダ)

第1章 まえがき

第2章 調査の進め方

第3章 ERBA システムの概要(Ford 社Town Car 調査結果)

第4章 ERBA の使用環境調査
 4.1 ERBA 使用環境
 4.2 後退動作の分析

第5章 技術調査結果
 5.1 Ford 社及びDelphi 社
 5.2 Visteon 社果
 5.3 ETON VORAD 社
 5.4 Bosch 社

第6章 24GHz 電波レーダ規格関連調査結果
 6.1 規格化動向
 6.2 日本の状況

第7章まとめ
 7.1 ERBA システムの開発動向
 7.2 ERBA が有効とされる駐車形態/駐車場での進入・退出形態調査
 7.3 新しい運転支援システムの開発動向
 7.4 24 GHz 電波レーダの規格化動向
 7.5 今後の課題

付録
 付録1 Visteon 社発表資料‘U.S. Radar Regulations Review '
 付録2 電界強度のEIRP(Equivalent Isotropically Radiated Power)への変換
 付録3 パルスレーダの周波数特性
 付録4 後退距離と後退車速の関係(調査場所C)