ITSの黎明期における先覚者の足跡 「自総管」プロジェクトと戸谷 深造氏の活動

ITS(Intelligent Transport Systems)−高度道路交通システム−は、平成7年(1995年)2月に政府が閣議決定した「高度情報通信社会推進に向けた基本方針」に基づいて、同年8月、関係5省庁が策定した「ITS推進に関する全体構想」によって、情報化時代における交通分野の中核的社会システムとして、国家プロジェクトに位置付けられている

また、ITS産業は、自動車産業と情報通信産業の融合領域に創出される新規産業として、2015年には累積60兆円の巨大産業に発展するものと予想されており、21世紀の情報化の戦略産業として大きく期待されている

このようなITSは、「最先端の情報通信技術を用いて、人と道路と車両を一体のシステムとして構築し、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の向上を図り、交通渋滞、環境汚染の低減を実現する社会システム」と定義されているが、ITSの概念が確立され、ITSなる言葉が認知されて、国際的に使用されるようになったのは、1994年パリで行われた第1回ITS世界会議以降であり、最近のことである

I 調査研究の動機と背景
II 調査研究の目的
III 調査研究の結果
 1.ITSの概要
 2.大型プロジェクト「自動車総合管制技術」とその効果
 3.「自動車総合管制技術」の民需効果
 4.「自動車総合管制技術」の国際効果
IV 戸谷 深造氏の行動力の背景
 1.調査研究の内容
 2.戸谷 深造氏の人物像
 3.戸谷 深造氏と日本電装
V むすび
 1.産業振興
 2.外資防圧
 3.技術に対する視野と信念