『今後のITS推進方策』発行について

 ITSという言葉が使われだしてから約10年が経ち、ナビゲーションシステムの高度化や自動料金収受システム、あるいは安全運転の支援や公共交通の支援等、当初計画していたサービスについては概略予定通り開発が進み、一部サービスについては順調に普及し始めている。中にはナビゲーションやVICS、ETCのように急激に社会の中に広く浸透、あるいは浸透し始めているものもある。

 しかしながら、安全性の向上、環境負荷の低減、利便性の向上といったITSの本来的な狙いに対してはまだまだ十分に成果が見えていない、あるいはナビゲーションやETCに続く大型のITSサービスが見えてこないという課題も出てきている。

 現在我が国のITSは、こうした現状を踏まえつつ、社会での本格的普及を目指した新たなフェーズでの進むべき方向を明確にすべき時期に来ていると考えられるが、時期を同じくして欧米においても同様の認識のもと、取り組みの再構築が始まっている。

 こうした状況に鑑み、(財)日本自動車研究所では、所内に賛助員の代表からなる「ITS推進方策を考える会」を設置して、今後我が国が進むべきITSの方向について、従来のITSの定義やこれまで当研究所が取ってきた自動車からの視点等に必ずしも捉われることなく、幅広い議論を行い『ITSの推進方策』をまとめた。我が国のITSの進むべき方向についての関係方面での議論の参考にしていただければ幸いである。

今後のITS推進方策(概要版)(pdf, 103 kB)
今後のITS推進方策(本文)(pdf, 240 kB)