JARI ITSセミナー『安全・安心ITSと車車間通信』を開催しました。

 JARI ITSセンターでは、2006年1月18日、東京霞ヶ関ビルプラザホールにて『安全・安心ITSと車車間通信』と題したセミナーを開催しましたのでその概要をご紹介いたします。
 このセミナーは、JARIの賛助員の皆様にJARIの活動内容やその周辺の動向を発信し、JARIの活動についてより深くご理解いただこうというもので、今回は、交通事故の削減や自動車の安全性を向上させるものとして注目を集めている車車間通信をテーマとしました。
 セミナーの開始にあたり、来賓の経済産業省ITS推進室の小竹専門官から、日本のITSは、世界のトップレベルにあり、ITSセカンドステージにおいて、特に安全安心分野については大きな期待が寄せられていることや、METIでも産業振興研究会などを通して今後5年間程度の間に実施が期待されるITS推進方策の提言を行っており、その中でも、通信の重要性を認識しているという主旨のご挨拶がありました。また、JARI関より今回のセミナーでご紹介する車車間通信の活動の位置づけや概要について紹介させていただきました。

ご挨拶中の小竹氏

講演中のJARI 関

講演概要
安全・安心ITSの実現に向けた電波政策について
 講師:総務省総合通信基盤局 電波部 電波政策課
      検定試験官 沼田 文彦 殿
 ワイヤレスブロードバンド推進研究会のSIG III で議論された安全・安心ITSの導入シナリオや周波数に対する考え方についてご紹介戴きました。5〜10年後を展望し、公共性が高く、かつ高い信頼性が要求される、自立型、路車間、車車間、人車間の各システムに焦点を絞り検討が行われたとのことでした。

ご講演中の沼田氏
ITS情報通信システム推進会議における車車間通信システム検討状況
 講師:富士通株式会社 ITS事業本部
      技師長 堀松 哲夫 殿
 ITS情報通信システム推進会議の『車々間通信システム専門委員会』の活動について、専門委員長の立場から、そのミッション、国内外の技術動向、専門委員会での標準化推進状況や、昨年12月に中央区銀座で行われた車車間通信実験の速報を報告いただきました。

ご講演中の堀松氏
車車間通信に関する最近の国際標準化動向
 講師:株式会社日立製作所 ITS推進センター
      担当部長 小山 敏 殿
 車車間通信に関するDSRC国際標準化の動向や、ITU-R、北米、欧州に於ける5.8/5.9GHz DSRC/WAVE規格の最新動向が紹介されました。

ご講演中の小山氏
車車間通信を用いた画像伝送
 講師:(独)産業技術総合研究所 知能システム研究部門
      主任研究員 加藤 晋 殿
 5.8GHz DSRCを用いた車車間通信装置による動画伝送の応用サービスシナリオや装置検証の検討、普及を考慮した情報支援サービスの一つとして考えられる緊急車両や渋滞末尾接近情報提供等の実験の模様について動画を用いて紹介が行われました。

ご講演中の加藤氏
VIS(Vehicle Information Sharing)検討状況
 講師:埼玉大学 工学部 電気電子システム工学科
      助教授 長谷川 孝明 殿
 JARIで検討が進められている車両とインフラが情報を共有するVISの視点に立った通信のコンセプト・リファレンスモデルについての紹介と、その具体的な形として路車間・車車間統合通信なども視野に入れた通信システムの整理マップについての紹介が行われました。

ご講演中の長谷川先生
データ中継実験
 講師:沖電気工業株式会社 無線技術研究開発部
      チームマネージャ 浜口 雅春 殿
 5.8GHzDSRCを用いて車車間通信を行う際に、建造物などにより見通しが悪い場合に必要となるデータ中継機能について、JARIが進めている平成16年度の実験結果と今年度予定している実験の概要が紹介されました。

ご講演中の浜口氏
ASV3の進捗状況について
 講師:株式会社本田技術研究所 朝霞研究所
      主任研究員 櫛田 和光 殿
 情報交換型運転支援システムのコンセプト仕様や要求仕様の紹介と、昨年10月に行われた車車間通信を用いた検証実験から得られたシステムの有効性についての報告が行われました。

ご講演中の櫛田氏


会場風景

今回のプレゼン資料につきましては、近日開設予定の賛助員専用WEBでご紹介する予定です。