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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal (2012~)安全/Safety

資料名 / Title

JRJ20131103 研究速報
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交通安全教育の般化に関する予備的検討 -小集団討論による児童の道路および学校内の事故リスク認識の変容-
Preliminary Study on Generalizing Road-Safety Education -Change of Children’s Road and School Risk Perception by Group Discussion-

大谷 亮,岡田 和未,橋本 博,小林 隆,岡野 玲子
Akira OHTANI,Kazumi OKADA,Hiroshi HASHIMOTO,Takashi KOBAYASHI,Reiko OKANO

2012年に閣議決定された「学校安全の推進に関する計画」には,子どもを対象にした安全教育の充実が記されており,災害,犯罪,交通事故から子どもを守るための取組みがこれまで以上に求められている.また,同計画の中には,災害,生活,および,交通のいずれの領域も重要な課題であり,教育活動においていずれかに偏ることのないように十分に配慮することが記されている.ここで,学校現場の状況を見ると,安全教育に十分な時間を費やすことが困難な場合が多く,効果的な安全教育を効率的に実施することが必要となっている.この点から,ある特定場面を想定した安全教育の内容が,他の場面の安全に関する内容に般化できれば,限られた時間の中で異なる領域の安全について広く理解できると考えられる.心理学における般化の概念とは,学習によって得られた特殊な規則や特性を一般化させることをいう.例えば,道路場面を対象にした安全教育により,交通事故のリスクばかりではなく,災害や生活場面の事故のリスクに関する子どもの認識が適切に変化すれば,教育内容が般化したことになる.
 子どもの交通安全教育を概観すると,発達段階に応じたカリキュラムの構築が期待されており,低学年から高学年へと成長するとともに,具体的な技術の取得から抽象的な知識の教育へと内容を変化させることが有用と考えられている1).発達段階の特徴をみると,高学年児童は適切な道路の横断方法についての知識を既に取得している場合が多く,交通安全について主体的に学習することが困難な場合が多い2).このような状況のもと,危険マップ作りなどを通して,高学年自らが交通安全について考える取組みなどが行われている3).また,子どもの事故原因や対策についての小集団討論と役割演技法による継続的な安全教育を実施することにより,交通事故のリスクに対する高学年の態度や行動が変容することが示されている2).小集団討論は,産業労働安全対策にも広く用いられており,活動の中で発言することにより「思考力の育成」,議論することにより「価値観の育成」,安全目標を設定することにより「行動規範の確立」,参加することにより「安全意識の醸成」が期待されている4).この点から,子どもが小集団の中で発言や議論することにより,領域に依らない安全に関する幅広い思考力や価値観を養うことができると予想される.
 本稿では,高学年を対象にした小集団討論において,登下校時の飛び出しの原因と対策を議論することにより,交通事故に関するリスクとともに,学校内(廊下など)における事故のリスクについての児童の認識が変化するか否かを調査し,教育の般化の可能性の点から,小集団討論に基づく交通安全教育を考察する.
This Report discusses whether road-safety education could increase children’s road and school risk perception. Twenty-four upper grade students in primary school discussed causes and measures of road accidents in small groups twice and completed questionnaires before and after the discussions. The questionnaire results indicated that small-group discussions increased children’s risk perception both on roads and in school. Generalization of road-safety education is discussed.

種別 / Article Type

JARI Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20131103 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2013/11

分野 / Field

安全/Safety

分野詳細 / Detailed Field

安全
ID:6707
 

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