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資料名 / Title
86-2
自動車走行における通信・情報処理技術に関する研究(中間報告)
当協会では自動車走行ひいては自動車交通の安全性、経済性、利便性等を向上させることを目指して、情報処理技術、通信技術およびシステム化技術等の研究、並びにその成果の普及に関する事業を進めている。その研究の中心課題は、自動車総合管制技術プロジェクトで得られた自動車と道路の情報交換手段(局地デジタル通信)に関する改良研究で、これについては、昭和60年3月から筑波科学技術博覧会関連道路上で総合的なシステム実験を行い、その成果の実用性を検証し、今後の普及の進展を期待する段階に到っている。
また、この局地通信が通信設備の付近でしか機能し得ないことや、衝突防止等、車の安全機能の向上を必ずしも考慮したものでない点等を補完するため、昭和56年から車々間通信に関する基礎研究も進めている。これらの通信手段は、今後、社会の情報化に従って様々に利用されて行くであろうが、現在の社会・経済の状況を考えた場合、情報化のみならず、高齢化、国際化、都市化、成熟化等、多様な変化が進みつつあり、自動車の機能や利用形態にも大きな影響を与えることになると思われる。
当協会としても、これらの動向を今後の事業に反映させる必要があるとの観点に立って、本年度(61年度)から自動車の情報通信機能を出来るだけ幅広く把えて、将来の自動車に求められる機能とその実現に必要な課題を明らかにするための検討に着手している。本調査研究では、ニーズの検討結果から高度情報社会では業務用通信などのビジネス用通信やエンタテイメントの通信などが要求されており、路車間通信および、車々間通信、人車間通信の通信システムが必要と考えられ、これらを中心に検討している。特に路車間通信では現在行われている通信方式に小ゾーン通信を追加し、この路車間通信システムで実現できないものを車々間通信と人車間通信による通信システムで行うことを提案している。
種別 / Article Type
報告書/Report 資料名 / Title
86-2
発行年月 / Date of Issue
1987/03
分野 / Field
IT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics 分野詳細 / Detailed Field
調査研究/ビジョン
ID:6828
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