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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal (2012~)安全/Safety

資料名 / Title

JRJ20160504 研究速報
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コンピュータシミュレーション解析手法を用いた自転車乗員頭部の自動車ならびに路面に対する衝突状況解析
Analysis of Bicyclists' Head Impact Situation against a Car and the Ground in Bicyclist and Car Traffic Accidents Using a Computer Simulation Method

面田 雄一,鴻巣 敦宏
Yuichi OMODA,Atsuhiro KONOSU

近年,交通事故による死亡・重傷者数は減少傾向にある.しかし,Fig. 1に示すように,歩行中および自転車乗車中が全体に占める割合は増加傾向にある.このことから交通事故の死亡・重傷者数をさらに削減するには,歩行者や自転車乗員の死亡・重傷者数を減少させることが重要であるといえる.
 わが国ではこれまで,自転車乗員に対する保護対策よりも,さらに交通弱者である歩行者の保護対策に重きが置かれてきた.具体的には,自動車の歩行者保護性能を義務付けるための道路運送車両の保安基準の改正による法体系整備に加えて,自動車アセスメントによる歩行者保護性能に関する評価試験が行われており,自動車の歩行者保護性能は従来に比べて着実に向上してきている.
 一方,自転車乗員の保護対策については,殆ど手つかずの状態である.加えて,近年,歩道における自転車の通行を厳格に取り締まるとの警察庁方針が示された.そのため,今後は自転車の車道への露出が多くなり,今まで以上に,自転車対自動車事故が増加し,自転車乗員の安全性が懸念される状況に陥る可能性も考えられる.したがって,自転車乗員の保護対策は,我が国において喫緊に取り組むべき重要な課題の一つといえる.
 今後,自転車乗員の保護対策を推進するには,自転車乗員に対する安全教育を充実させるとともに,自転車対自動車衝突事故時の自転車乗員の傷害発生メカニズムを明らかにし,同メカニズムに基づいた衝突安全に関する自動車側,自転車乗員側およびインフラ側による抜本的な検討を行う必要があると考える.
 これまでにも,槇らに代表されるように自転車乗員の自動車との衝突時の挙動の特徴を歩行者の挙動と比較した例はあった.しかし,例えば,路面と自転車乗員頭部の衝突(2次衝突)については,他の研究を含めても十分な解析がなされているとは言い難い.
 本研究では,自動車衝突時の自転車乗員の保護対策の検討を促進させることを目的に,その第一段階として,特に死亡事故で損傷主部位となる割合が高い自転車乗員の頭部に着目し,同部が自動車ならびに路面に対する衝突状況を,コンピュータシミュレーション解析手法を用いて解析した.
The purpose of this study is to clarify the situation of how a bicyclist’s head impacts against a car and the ground for consideration of head protection methods. To analyze the situation, computer simulation analyses were carried out using commercialized software called MADYMO. As a result, it was found that the values of head injury criteria became severely high at the head impact on the A pillar and the ground. Therefore, the necessity of taking countermeasures for both the A pillar and the ground to promote a bicyclist's head protection was clarified.

種別 / Article Type

JARI Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20160504 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2016/05

分野 / Field

安全/Safety
ID:6858
 

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