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記事詳細:Detailed Article

JARI Research Journal (2012~)安全/Safety

資料名 / Title

JRJ20161102 研究速報
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一時停止規制のある交差点における高齢運転者に対する運転支援の効果検討
Evaluation of an Assistance System for Elderly Drivers When Approaching Stop Intersections

細川 崇,橋本 博,平松 真知子,寸田 剛司,吉田 傑
Takashi HOSOKAWA,Hiroshi HASHIMOTO,Machiko HIRAMATSU,Takashi SUNDA, Suguru YOSHIDA

高齢運転者の事故とその対策は社会的問題となっている.自動車運転者が第1当事者となった交通死亡事故発生件数は,減少傾向で推移しているが,65歳以上の高齢者については横ばいであり,その対策が求められている.高齢運転者では,特に無信号交差点における出会い頭事故が特徴的な事故形態であることから,本研究では,一時停止規制のある無信号交差点に非優先側から進入する場面を,一時停止交差点通過場面と定義し,この場面に注目した検討を実施した.
 一時停止交差点通過場面については,高齢者に特徴的な事故場面であることから,多くの調査・研究が行われている.著者らは,テストコース上で,減速行動や確認タイミングといった運転特性を把握した.その結果,高齢者は,道路反射鏡を適切に活用できていないことと,減速・停止のタイミングが遅いことが不安全行動に至る要因であることが分かった.したがって,不安全行動を抑止するためには,適切な安全確認をさせることとともに,早期に減速・停止させることが重要である.
 不安全行動抑止のための支援方策についても,多くの検討が行われている.木村らは,非高齢者を対象に公道上で,情報提供を行う手法について検討を行い,アドバイザリ,コーションという2段階での支援有効性を示した.小竹らも木村らと同様の手法により,高齢者を対象とした支援の有効性を確認した.また,高原ら4)は,教習所のコース内において,高齢者を対象に,木村らと同様の3段階での情報提供,及び,確認行動の注意喚起を行うことで,支援の有効性を確認した.このように,情報提供による支援は,従来研究により多くの知見が現状得られており,具体的な支援方法が明らかとなりつつある.一方で,従来研究は,一時停止交差点で停止させるという観点からは,いずれも間接的なアプローチであった.どれほど情報を呈示しても,運転者がそれに対応できなかったり無視した場合は無効であり,その場合,直接的に停止させること,すなわち制動介入が必要となる.特に,高齢者は情報処理能力が低下している者もおり,呈示情報に即座に対応できない可能性が存在するが,高齢運転者に対し制動介入した際の効果や運転行動への影響,受容性に対する検討例は少なく,知見が蓄積されているとは言い難い.
そこで,本研究では,高齢運転者を対象とし,従来研究で効果が示されている段階的な情報提供による運転支援に,制動介入を加えた場合の効果と受容性について検討することを目的とした.また,従来研究では,非高齢者や,実運転行動が把握できていない高齢者を実験参加者とした事例が多い.本研究では,予め実施したアンケートから不安全傾向が大きいと考えられる高齢運転者を抽出後,ドライブレコーダを用いた運転行動実態調査により,実運転行動を把握した.実態調査により,不停止等の不安全行動が見られる運転者であるのか否かを把握した上で,支援効果の検証実験の参加者とし,支援が必要な高齢運転者に対する有効性の評価や課題抽出を行った.
なお,本研究は,(一財)日本自動車研究所・倫理委員会の承認を得た上で実施した.実験参加者には,実験前に実施内容の説明をし,内容を理解させ同意(インフォームドコンセント)を得た上で,後述する第2章と第3章の実験に参加させた.
This study focused on driver assistance systems at stop intersections, since typical accidents involving elderly drivers occur at such intersections. A three-step assistance system, giving 'advisory' and 'warning' information, and brake intervention, was evaluated at the JARI proving ground. The usual driving of the elderly participants was surveyed with a driver recorder before the experiment, then the assistance system was applied. The results showed that when the assistance system was applied for elderly drivers who didn't stop in the first survey, the deceleration timing became earlier and the approach speed became slower when approaching stop intersections. The subjective rating also indicated a higher acceptance of the system.

種別 / Article Type

JARI Research Journal (2012~)

資料名 / Title

JRJ20161102 研究速報

発行年月 / Date of Issue

2016/11

分野 / Field

安全/Safety
ID:6903
 

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