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資料名 / Title
81-2
自動車走行電子技術に関する試作研究-自車位置認識方式について-
自動車走行電子技術の将来の利用形態や普及過程において配慮すべき事項等として、55年度前半に“自動車走行電子技術の基本構想”をとりまとめたが、この技術は、路上施設と車載装置の双方がそろって大きな威力を発揮するものであるため、普及の初期段階にあっては路上施設が必ずしも充分でない状況にある。そこで、自走電技術の円滑な普及をはかるため、普及の初期段階に必要となる技術として、情報提供の基礎である自車位置検出技術を取り上げた。具体的には、路上機から送られる位置情報と車載装置のもつ情報を組み合わせて、道路網上における自車の位置を正確に検出する方式の基礎的な検討を軸に、情報入手地点を容易に追加できるようにするための簡便で小型の路上装置の開発及び単純図形や文字によりドライバに自車位置情報を伝えるための機器試作等である。
I.ネットワーク情報を持つ車載機による自車位置検出方式の研究
本研究の目的は、各方面で研究されている自車位置検出方式を調査研究し、上記した自走電技術における案内機能を実現するための車載機機能を具体的に研究することである。案内機能についてのケーススタディとして、自総管パイロットエリアをモデルとした路上機設置密度が粗な場合の案内方式を検討した。車載機は55年度「ミリ波用車載機の研究」で試作した車載機を一部改造することにより、上記検討による機能評価を行った。
II.簡易路上機による自車位置検出方式の研究
大規模な道路交通情報システムの実用化段階の初期には、路上機の設置密度が低いことが予想され、各車両にきめ細かい情報サービスを提供することが難かしいと思われる。また、最近、自動車へのエレクトロニクス応用の機運が高まり、各種の電子機器が自動車に搭載され始め、自動車の位置検出が可能ないわゆるオートコンパスなどに類する装置も実用化されてきた。しかしながら、それらの装置では位置検出用のセンサーの誤差を小さくすることが困難であるため高精度で、簡便な補正の手段が必要とされている。
本研究では、このような状況を考慮して、低コストでしかも設置しやすい路上機により、高密度で、径路案内、地点情報等のサービスを行う方式を検討するとともに、本検討による路上機の試作を行うことを目的に実施した。
III.ドットマトリックス形液晶表示装置の研究
汎用表示装置としての条件を求めるため、ドットマトリクス形液晶表示技術を応用し、車載表示装置の研究を実施した。車-路上間の双方向通信による道路交通制御システムの実用段階では自動車総合管制システム(以下自総管システムと略す)にて試用された固定パターン表示による運転者へのメッセージ伝達のみでは適切でなく、可変文字、図形等の表示が必要となるため、表示面積の拡大とともに図形表示まで研究範囲を広げた。
本研究では、低コストでしかも人間工学的にも優れた車載表示器を開発することを目標に、近時新しく開発した64×320個連続ドットを有する液晶デバイスを応用し、車載用表示器を試作評価した。
種別 / Article Type
報告書/Report 資料名 / Title
81-2
事業種別 / Type of Business
補助(2007年~最新)/Subsidy
発行年月 / Date of Issue
1982/03
分野 / Field
IT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics 分野詳細 / Detailed Field
研究開発/車載機器
ID:7949
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