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記事詳細:Detailed Article

報告書/ReportIT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

資料名 / Title

K04-3

次世代自動車走行情報化システムに関する調査研究

自動車交通に対する環境保全や交通事故の撲滅などの社会的要請や近年の電子技術の飛躍的な発展を背景として、情報処理・通信技術の総合的な利用による自動車の機能高度化の取り組みがなされている。
その取り組みの一つである高度道路交通システム(ITS)は、最先端の情報通信技術を用い、道路と車を一体のシステムとして構築することによって、安全性、輸送効率、快適性の向上を達成し、環境保全に資することを目的としている。
最近の高齢化社会の急速な進展は、高度な運転支援システム開発の加速を迫っている。これらの技術的ソリューションの開発には多くの技術分野の協力が不可欠であり、かつ、高齢化社会のビークルモビリティといった総合的視点での課題の抽出が必要である。
また、ITSには、走行環境情報の提供や警告、運転補助、自動運転など安全性の向上を目的としたさまざまなサービスが定義されているが、それらのサービス実現のためには道路画像認識のためのインテリジェントなセンシング技術の開発が必要とされている。
可視カメラによる道路画像認識技術の一部は既に実用化され、これまでの研究成果が生かされているが、輝度が小さい場合の道路画像認識に課題が残されていた。そのため、輝度ではなく物体の表面温度を検知するという動作原理の異なる赤外線を利用して道路画像認識を行なう基礎的な研究が急がれている。
さらに、近年のセンサ技術や情報通信技術における目覚しい進展を踏まえ、5年から10年先の将来、移動する車や人が路側機器や他の車と積極的に情報交換することによって、交通空間における安全性向上・環境負荷低減・利便性向上の各分野でのサービス機能を画期的に向上させることを目指した次世代ITSプラットフォームのあり方について調査研究する必要がある。

●高齢社会の運転行動データベースに関する研究
自動車・運転免許の普及に加え、近年の急速な高齢社会の進行に伴い高齢ドライバーが増加、付随して65歳以上の交通事故死亡者も増加の傾向を見せている。また、現在の高齢者の免許保有率は53.2%であるが、50歳代で80%、40歳代以下では90%以上が運転免許証を保有していることから今後高齢者の免許保有率は急激に増加していくと予想される。
このような背景から、平成14~15年度の2年間「高齢化社会のビークルモビリティ」に関する研究において、高齢ドライバー205名とその家族へのアンケート、損保データ分析等より高齢社会におけるビークルモビリティの課題、運転支援のあり方等を社会的視点より明らかにしてきた。これらの成果として、高齢ドライバーの認知的・身体的機能変化の因子を抽出し、これらの変化は居住地域や運転頻度等によって変化の度合いが変わることが明らかとなった。
しかし、これらの結果は、質問紙調査による被験者の主観的評価であるため実際の機能変化と一致していない可能性がある。また、高齢ドライバーは自らの加齢変化に対して何らかの対応を取りながら日々の運転を行なっているために加齢変化が顕在化していない可能性も考えられる。
そこで本研究では、加齢に伴う運転行動の変化に着目し、実態調査を踏まえた上で、認知行動モデルを用いて高齢ドライバーの運転に対する考え方と実際の運転行動との因果関係を明らかにする。これらの調査を踏まえた上で、安全運転支援システムの研究開発の促進を図るため、高齢ドライバーの運転特性や高齢社会のビークルモビリティの課題、運転支援のあり方等を考慮した運転行動データベース研究として、データベースに格納すべきデータ項目の洗い出し、格納するデータの形式や取得方法等を体系的にまとめる。
 1.目的
 2.調査の概要
  2.1 調査対象者
  2.2 調査の期間
  2.3 被験者の一覧
  2.4 被験者の概要
  2.5 調査地域の概要
  2.6 モニタリング調査およびヒアリング調査の方法
 3.高齢ドライバーの運転傾向
  3.1 高齢ドライバーの普段の運転傾向
  3.2 認知的・身体的機能変化の7因子からみた傾向
  3.3 過去3台の車歴傾向
  3.4 経路選択基準
 4.高齢ドライバーの自覚的機能変化と他覚的機能変化
  4.1 認知行動モデルと自覚される認知的・身体的機能変化の因子の認知行動プロセスとの対応付け
  4.2 高齢ドライバーの対処行動と問題行動
  4.3 高齢ドライバーの加齢変化と対処行動
 5.運転からの引退とその後のモビリティ
  5.1 引退の動機
  5.2 運転から引退した高齢者に必要なモビリティ
 6.高齢社会の運転行動データベース
  6.1 高齢ドライバーの運転特性への影響因子
  6.2 高齢社会の運転行動データベースに格納すべきデータ項目案
 7.おわりに
  7.1 高齢ドライバーの運転傾向
  7.2 高齢ドライバーの加齢変化と日常運転
  7.3 運転からの引退
  7.4 高齢社会の運転行動データベース
  7.5 今後の課題

●道路画像処理性能評価システムに関する研究
走行環境情報の提供、危険警告、運転補助、自動運転など安全運転支援を目的としたシステムにおいて、画像処理を含めた映像視覚システムは道路環境検出のために用いられる重要なセンシング技術であり、既に一部のシステムが実用化されている。
視覚技術の一つとして赤外撮像技術は大きな可能性を有しており、特に最近の非冷却赤外撮像デバイス技術の発展により、赤外線カメラの自動車への搭載が現実的になってきており、その技術を有効に活用する技術開発が望まれている。本研究は、海外での動向も踏まえて自動車搭載を前提とした赤外線カメラの特質を理解し、「どんなことに使えるか」、「どのように信号処理すれば最大限に活用できるか」など、赤外利用技術開発の基盤的理解及び赤外用途開発のための知見を得ようとするものである。赤外画像を実環境で取得し分析を行い、今後の赤外センシング利用のスコープとロードマップを描く。
 1.研究の概要
  1.1 研究の目的
  1.2 研究計画
 2.赤外センサの最近の技術動向
  2.1 赤外センサ(デバイスレベル)技術の動向
  2.2 車載赤外センサシステムの動向
  2.3 赤外センサシステム応用の動向
 3.赤外映像と画像認識技術
  3.1 赤外映像の目視による歩行者の探知、識別
  3.2 赤外映像による目標認識技術
  3.3 赤外センサとその他のセンサを組み合わせた方法
  3.4 自動目標認識技術(Automatic Target Recognition)の現状
 4.夏季、冬季の赤外画像取得と結果の分析、検討
  4.1 車載カメラによる検討
  4.2 固定カメラによる夏季、冬季の赤外画像取得 7
 5.天候、大気状態の影響
  5.1 霧の影響
  5.2 雨天のシーン 水の影響と雨天での画像取得
  5.3 雪のシーン 雪のシーンでの画像取得
 6.まとめと今後の計画
  6.1 技術動向の調査
  6.2 赤外画像の特性

●移動体活用型交通インフラに関する調査研究
ITSセカンドステージの推進に向けて、プローブ情報システムやDSRC自動決済システムなどで実用化を目前に控えての取り組みが行われているところであるが、交通事故や交通渋滞、沿道・地球環境問題など、今日の道路交通が抱えている諸問題の解決に向けては一段と飛躍した取り組みが求められており、今後5年から10年先の実用化を目指した次世代のITSサービスに必要となる技術開発に積極的に取り組み、ITSによる効果をさらに高めていくことが必要となっている。
次世代のITSサービスの検討にあたっては、今後の自動車の情報化の進展やプローブ情報システムの発展、ユビキタス社会の進展等を見据え、自動車を始めとした移動体が持つ機能を積極的に交通社会の中で活用することを念頭に置いた上で、路車間や車車間の協調はもとより、移動体および路側インフラ各々が持つ要素機能の複合利用を従来以上に進展させることにより、画期的に安全で円滑な交通社会を目指すことが重要である。
本調査研究は、2015年頃までに実用化を目指す移動体と路側インフラが連携した次世代のITSサービスを実現する上で共通的に必要となるキー技術に着目し、これらの技術課題を明確化するとともに、多様なサービスを便利に効率的に利用するためのインフラとなる次世代ITSプラットフォームの機能要件、さらにサービスが実用化された時の経済的な効果を明らかにすることを目的とする。
 1.調査研究の目的と体制
  1.1 背景と目的
  1.2 調査研究の進め方
 2.調査研究の概要
  2.1 ITSを取り巻く状況について
  2.2 主要な技術分野の現状と今後の方向性について
 3.期待されるサービスと技術課題
  3.1 次世代ITSサービスの概要
  3.2 主要な技術分野の調査
  3.3 次世代ITSプラットフォーム機能に関する考察
 4.経済効果の試算
  4.1 展開シナリオ
  4.2 経済効果の試算
  4.3 サービスのポテンシャル効果
 5.まとめ

種別 / Article Type

報告書/Report

資料名 / Title

K04-3

事業種別 / Type of Business

補助(2007年~最新)/Subsidy

発行年月 / Date of Issue

2005/03

分野 / Field

IT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

分野詳細 / Detailed Field

研究開発/車載機器
ID:7972
 

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