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記事詳細:Detailed Article

報告書/ReportIT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

資料名 / Title

05-02

次世代自動車走行情報化システムに関する研究

ドライバーの運転特性を考慮したさまざまな対策が求められるところとなっている。また一方で、クルマでの移動に頼れなくなった高齢者に対するモビリティの確保も大きな社会問題になりつつある。高齢ドライバー向けの運転支援や高齢者のモビリティの確保に向けた適切な対策を実現するには、幅広い分野の研究者の協力が必要である。
こうした研究の基礎となる人間の特性に関するデータを収集すること自体が大きな研究課題であると同時に、特に高齢者に関するデータを十分に確保するには大きな努力が必要である。今後の研究を着実に進展させるには、様々な分野にわたる多くの研究の間で、データの共有化を進めることも重要な課題である。本研究は上記のような視点に立って、昨年度まで進めてきた高齢者の運転特性に関する研究の成果を踏まえて、高齢者運転行動データベースの構築の方向の一つを示すことを試みたものである。
また、運転支援機能の実現には、高齢者に限らずドライバーの認知機能の補完、すなわち視覚機能の補完が最大の技術的課題である。可視光では検出できない対象物を、赤外線視覚装置等を援用することによって、新たな視覚支援サービスを実現する可能性についても大きな期待が寄せられている。このような背景のもとで、日本小型自動車振興会の補助を受けて、高齢ドライバーの運転行動、赤外線画像を用いた道路環境認識に注目し、以下の2テーマの研究を実施した。

1.高齢社会の運転行動データベースに関する研究
(1)背景
近年の急速な高齢社会の到来にともない、高齢ドライバーが急速にふえつつあるなかで、高齢ドライバーの運転特性を考慮したさまざまな対策が必要とされている。また一方で、自動車での移動に頼れなくなった高齢者に対するモビリティの確保も大きな社会問題になりつつある。このような状況のなかで、高齢者の運転を支援するための高齢者運転行動データベースの構築と、IT技術を駆使して高齢社会に求められるモビリティの実現を目指した研究がもとめられている。

(2)目的
高齢ドライバーの運転に関して、高齢ドライバーの加齢にともなう認知的・身体的機能変化やその機能変化を補うための対処行動などを分析し、これらの分析結果から高齢ドライバーの運転特性を把握し、高齢ドライバーの運転支援研究に必要な運転行動データベースのあり方を明確にする。

(3)研究の経緯
2002~2003年度は、高齢ドライバーの移動に関わる要因を広くとらえ、高齢ドライバーの運転行動の切り口を探るためにアンケート調査を行い、「高齢ドライバーの運転傾向」や「高齢ドライバーの加齢による運転機能変化」、「運転支援装置の利用の実態と今後のニーズ」を分析し、研究の方向性を明らかにした。2004年度には、高齢ドライバーの運転行動を理解するためにMica R. Endsleyによって提唱された状況認知(SA)モデルをもとにして認知行動モデルを構築した。

(4)調査の概要
2005年度は高齢ドライバーの加齢にともなう認知的・身体的機能変化と運転における対処行動との関係を明らかにするためにアンケート調査を行った。また、高齢ドライバーの運転の実態を把握するためにモニタリング調査とヒアリング調査を行ない、対処行動、問題行動を観察した。

(5)データベースの1例
アンケート調査、モニタリング調査やヒアリング調査にもとづいて運転行動データベースのデータ項目を検討した。データ項目については、主要データ項目と補助データ項目とに分け、高齢ドライバーの運転行動に対する分析で直接的に有効であったデータ項目を主要データ項目とし、今後、高齢ドライバーの運転行動を分析するのに有効であると思われるデータ項目を補助データ項目とした。

2.道路画像処理性能評価システムに関する研究
(1)背景
交通事故の削減などの社会的要請や近年の電子技術の飛躍的な発展を背景として、情報処理・通信技術の総合的な利用により、自動車の機能の高度化に向けたさまざまな取り組みがなされている。ドライバの認知機能の支援も今後の大きな技術課題であり、可視画像では検出できない対象物を赤外線画像によって検出し、従来は利用することができなかったさまざまな安全情報をドライバーに提供できるシステムの実現を目指した研究がもとめられている。

(2)目的
赤外線道路画像の有効性、可能性を検討し、安全運転支援の実現を目指した赤外線画像処理応用商品の開発促進のための基礎データを整備する。

(3)研究の経緯
2003年度は赤外線カメラの動向と赤外線利用技術の動向を調査することにより赤外線道路画像研究のスコープを検討した。また、手持ち赤外線カメラにより赤外線道路画像を収集し、赤外線道路画像の基本的な特徴を検討した。2004年度は計測車に遠赤外線カメラ、近赤外線カメラを搭載し、市街地を走行して、赤外線道路画像を収集した。季節の違い、時間帯の違いを調べるために、四季の赤外線道路画像と昼と夜の赤外線道路画像を収集し分析した。また、気象条件の違いを調べるために、霧、雨、雪の影響下での赤外線道路画像を収集し分析した。これらの収集した赤外線道路画像を分析することにより、赤外線の有効利用のための撮影対象と撮影条件について検討した。

(4)赤外線道路画像の収集と分析
2005年度は車載赤外線カメラを使用し、撮影対象と撮影条件を可能な限りコントロールできる環境下で、赤外線道路画像を収集し分析した。雨天での赤外線道路画像の収集、夜間での赤外線道路画像の収集等をおこなった。

(5)赤外線道路画像の見え方の1例
全く照明のない道路上では、ハイビームを使用しても可視では 100m 以上先の歩行者の存在を認識する事はかなり難しい。しかし、遠赤外線画像では多くの試験者は 200m 程度先の歩行者を認識できた。さらに遠赤外線画像によく慣れた者では 1000m 程度からなんらかの存在を認識することも可能であった。雨天では昼間でさえ遠赤外線画像は可視画像や近赤外線画像に比べてより遠距離の歩行者を確認できた。

種別 / Article Type

報告書/Report

資料名 / Title

05-02

事業種別 / Type of Business

補助(2007年~最新)/Subsidy

発行年月 / Date of Issue

1981/03

分野 / Field

IT・エレクトロニクス応用/IT & Electronics

分野詳細 / Detailed Field

研究開発/車載機器
ID:7974
 

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