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2020.09.17
交通流の周辺認識データ収集用実験車両の公道走行を実施します
一般財団法人日本自動車研究所(JARI)は、自動走行システムの普及による省エネや安全な道路交通社会の実現に向けて、自動走行システムの評価に必要な基盤技術の研究と開発に活用するため、実際の公道での交通環境における走行データ収集を実施します。
実験の目的
環境・エネルギー制約や交通事故死者数低減への対応の観点から、新たな取り組みである自動走行システムの普及による省エネや安全な道路交通社会の実現への期待が高まっています。一方で、高度な自動走行システムの社会実装に向けては、システムの制御性能の安全性を担保するための評価プロセスが大きな課題となっています。それに伴い、欧州ではPEGASUSプロジェクトや後継プロジェクトに代表される産官学が協調して自動走行システムの評価プロセスの標準化を進める動きが活発化しています。しかしながら、各国における道路交通事情を網羅的に鑑みて評価プロセスの構築が行われているわけではなく、自国の道路交通事情における評価プロセスの構築を推進しているのが現状となります。そのため、日本国内においても欧州にて先行して進められている標準化の動きに対して、国内の交通事情を鑑みた安全性評価手法の研究・開発を早急に進める必要があります。
具体的には、2020年以降に実現が期待される、一般車両における自動走行(レベル3以上)を対象として、国際動向等を踏まえつつ、自動走行システムの評価に必要な基盤技術研究と開発を行い、自動走行システムの安全性評価手法の開発と検証を行います。この開発と検証に必要とされる走行データは、既存の事故及びヒヤリハットデータ(交通事故に繋がりうるような危険な状況のデータ)の分析に加え、国内の交通環境の実測データを取得する必要があります。特に、自動走行システムが対応しなければならない国内の交通状況を把握する為に交通環境をセンシング(センサーを利用して計測)する車両を用い、交通環境データの取得をさせていただきます。
実験時期
2020年9月30日 ~ 2021年2月11日
実験区間(走行区間)
主な実施箇所(予定):下記の自動車専用道路並びに、それらを中心とした近隣の一般道
関東:常磐道、東名高速、首都高速、東京外環道、圏央道
東海:東名/新東名高速、伊勢湾岸道、名古屋高速道 |

実験車両(計3台) |
プライバシーの保護について
収集しました走行映像データに対して、道路上の歩行者や車両等の個人情報と結びつく情報(歩行者の顔や車両ナンバープレート情報等)は、個人が特定出来ないようにフィルタリングする処理を行い、データベースを構築いたします。
また、収集蓄積されましたデータは、弊所のデータセンターにて厳重に管理し、閲覧権を本事業関係者に限定した上で本研究に活用させていただきます。
事業終了後につきましては、委託元の経済産業省と協議した結果に基づき、保管/廃棄を決定いたします。ただし、保管する場合におきましても個人が特定できないようデータを処理いたします。
実験全般に関するお問い合わせ
一般財団法人 日本自動車研究所 ITS研究部
住所:〒105-0012 東京都港区芝大門1-1-30
TEL:03-5733-7925 FAX:03-5473-0655
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